ぼーっと桜を見ながら歩いていると誰かにぶつかった。 「あ、すみません…。」 私はその人の顔も見ずに謝って進もうとする。 ごめんなさい、見知らぬ人。 今は顔を上げる気分じゃないのです。 許してください。 そう、心の中で謝る。 その人の横を通ろうとした時、その人が声をかけてきた。 「なぁ、顔、あげたら?」