私はすごく嫌な予感がした。


梨伊弥のお母さんは今は別なところに居ると言われたけど、私に黙って行くはずもないし、梨伊弥のお母さんが居場所を教えてくれないのもおかしい。



梨伊弥がいなくなって、何もかもが狂ってしまったみたいだ。


あぁ、私の世界はいつも梨伊弥を中心に回ってたのか。


梨伊弥がいなくなってから改めて"当たり前"の怖さを知った。


今までの梨伊弥がいつも隣に居るという当たり前はとても幸せなことだったのだ。


今まで、梨伊弥がずっと隣に居てくれた。
だから、これからも梨伊弥が隣に居るんだって、そう、思ってた。