「おっはよー!!今日はりぃ君いないのぉ?」

教室に入った途端、真っ先に飛びついて来たのは私の友達の三島 那良(みしま なら)。


りぃ君とは梨伊弥のことだ。
那良は梨伊弥のことをりぃ君と呼ぶ。


「…今日、来なかったの…梨伊弥。」

「え?珍しいこともあるんだねぇ?」

「…うん。」

「…まっ、そんな落ち込むなって!!私も涼平もいるから!!ね?!涼平っ!!」

涼平とは那良の彼氏であり、梨伊弥の友達。

「え?!俺?!ま、まぁ、うん。」

那良の暴走をいつも止めてくれていてとても助かっている。