キーーンコーーンカーーーンコーーーン

放課後のチャイムが鳴る。

僕は頬杖をついて校庭で部活動に励む生徒達を眺める暇があるのだ。
なんせ、僕は帰宅部だからだ。

「はぁ。」少しため息を吐いて席をたつ



僕は、チビだし目立たず運動もダメで
視力が悪くてメガネをかけてるのに
勉強もそこそこしか出来ない。


根は真面目で見た目だけが、がり勉だから

あだ名は無駄にガリ勉。

無駄な、、ではないのが唯一の救いだ。


そして、わざわざ放課後に校庭を眺めているのも特に理由はないのだ。


好きな子でも見てると思ったか?

否、否。

僕に恋春はまだ来る気配がない、、
なんせ、何にたいしてもやる気が起こらないのだ。

規則を守る真面目さも違反をするというやる気ないから、、


運動もダメなのも、運動する気がないから、、

ちびなのも身長を伸ばす気がないからだ…。(多分、きっと、恐らくは、、)

家にも真っ直ぐ帰る気にもなれない、、特に不満があるわけではないが
何か家にいて家族とのコミュニケーションに気だるさを感じてしまう。

例え血を分けた両親でも、僕の全てを把握してる訳でもないのに、何か分かりきって物事を言いまくられる感じが
少し不快だ。

なので、早々に家に帰って部屋にこもってたら母親がやたら質問してくるので
少し、こうやって時間を潰すのだ。


あぁ~、何て嫌な毎日なんだ?
僕はいつからに毎日が詰まらなくなったんだろうか?


幼いときは、毎週日曜日にある戦隊ものを観るだけでドキドキわくわくしてたのに、、、
世界が僕を置いて行く感じも苛立ちを加速させる、、、。

現実にやる気スイッチがあるならば、誰かに押してもらえたら
僕のため息と下にうつむく回数は減るのだろうか??


否。否。


あってなるものか、もしあってそのスイッチを押されても尚もやる気が起きないとなれば壊滅的に僕の青春は終わってしまう。

まったく、誰が青き十代を青春時代一括りしたんだ、、お陰で
その青春時代に回りは楽しめて自分だけ取り残されているのが、、悩ましくも疎ましい
僕は鞄を引きずりたいような(実際は鞄が汚れてしまうからやんないけど)落ち込んだ気持ちで教室を出て廊下を歩く、、、すると何処からか、女の子の鼻歌が聞こえてきた。