無声な私。無表情の君。

バシッ

「.........!」

あ、やってしまった。

倒れかけた私の身体を支えてくれようとしたのだろう。そんな彼の手を叩いてしまった。

「.........」

あぁ、どうやら呆れたらしい。私を置いて帰って行く。終わった。嫌われた。

バタッ

安心感、絶望感、解放感、全てが私の意識を閉じさせた。

そして、私には過去の記憶がよみがえってきていた____________