旬side

やっと戻ってこれた。

このバカ女が迷子になるから。ったく。

なんで自販機と真逆の道にいるんだよ。
アホすぎんだろ。

「よ、よかったぁ〜。」

ったく。

「早く戻るぞ。充達が心配してる。」

「うん!」

ふっ。なんでそんなに元気なんだか。

「あの、成瀬くん!ちょっといいですか?」

見知らぬ女が話しかけてくる。

「なに?俺こいつと話してんだけど。」

そう言うとちょっと嬉しそうな花川。