ある日ふと話がタクヤと私の事になった。

「子供欲しくないんだよね?」

『そんな事ないよ』

「え!子供欲しくないんじゃなかったの?」

『最近、自分の子供がいたら可愛いかなって思うようになった』

その前の夏から生理が不規則だった。

「何でそれなら早く言ってくれないの?
1年1年が体力も凄く違うんだよ?

もう付き合って長いんだから」

『だってケイの事で必死だし、生理遅れると焦ってるからいらないんだと思った』

確かに必死のうちに三年費やした。

その三年は貴重だ。
だって私はタクヤよりひと回り上なんだし。

悩みに悩んでその週末、私はタクヤの所へ出かけ、ゆっくりと将来的な別れ話を切りだした。

タクヤに幸せな人生を送って欲しかったからだ。