けれど、更なる不幸が続いた。

病気になった私でも、結婚しようと言った彼が突然言葉をひっくり返したのだ。

私はなかなか信じにくい性格だ。

結婚しようと言われた時は随分確認した。

約束したら、駄目になったら生きていけない位絶望するからと。

ケイが不登校気味になった時だった。

色々自信も無くなったみたいだ。

独身主義の彼はやっぱり独身でいたいと言った。

許せなかった。
やっと信じられて、やっとヒロを過去にして彼と死ぬまで生きていこうと決心したばかりだった。

私は激しいショックを受けた。

それに、付き合いだしてまもなく妊娠した時に、彼が産んで欲しいと言い、ただ独身でいたいから入籍しないで一緒に生きて行こうと言われた時、私は驚いた。

そしてそれは電話で、そこはユウに聞かれない為お風呂場で冷たいタイルの上だった。

私は痛みと共に下腹部が重くなり、タイルに血が流れた。

私の泣き声と悲鳴が響いた。

私は全てを拾い集め、オキザリスの鉢の中に埋めた。

その心の傷も深かったのだ。

結婚する事で、彼と乗り越えてゆけると思っていた。