私達の永遠~それから

彼の名前はタクヤ。

私とタクヤが並んで歩きだした。

初めは環境がものすごく変わった事で、自然とタクヤの事だけに目がいった。

毎日タクヤが部屋に戻ると、どちらかが電話して、バッテリーが切れるまで、時には朝まで話した。

とりとめのない話や、好きだとか会いたいとかだいたいそんな話。

何度かタクヤが私に会いに来て、私も東京へ行った。

リムジンだから目的地まで楽。

それでも一人で慣れない都会は心細かった。

郵送して貰っていた鍵で、タクヤの部屋に入り帰りを待つ。

シャワーを借りる為バスルームに入ると、すごいカビで私は必死で掃除した。

座っただけで病気になりそうだったのだ。

忙しくて掃除ができないし、バスタブは使わなくてシャワーだけだと後で聞く。