あの日
スーツ着た君と
偶然廊下で会った

君は
久しぶりに
私と会えて
無邪気に
笑いかけた

私が顔を背けて
悲しかったでしょ

馬鹿じゃない?

数分前に別れた
その直後に

会えて
嬉しそうに
笑いかけるなんて

もう会えない事
選んだのは
君の方なのに

だけど
わかってた

私に向けた
あの笑顔が

変わらない
あの笑顔が

嘘偽りない
本当の君

あのまま
すれ違うなんて
とても二人
できなかった

あの時私が
冷たくする事が
いい事だと
信じたの

でなきゃ
抱き合って
泣いて
大騒ぎに
なってたよ


でも揺れている

本当は
別れたくなんて
なかった二人なら
そうすれば
良かったのかも

どうして二人
頑張れなかった
あの時もっと

お互いまだ
こんなに
思っているのに