藍も、遊園地楽しいならよかった。

「次、お化け屋敷いこ」

「俺そういうのいいわ」

「駄目」

「駄目じゃねぇ」

「行くの」

「いやだね」

「頑固」

「そうだよ」

「…」

「…」

藍がそっぽを向くと、私は俯いた。

「苦手、なんだよ。そーゆうの」

「…じゃあ1人で行ってくる」

「おー」

藍を置いて、1人でお化け屋敷に入った。

(なぁーんだ、やっぱり作り物ばっかじゃん。

藍ってばこんなのが怖いのね)

「…え」

突然肩を掴まれて、振り返ると―…。