俺にとって、あゆみは大事な人だった。 だから、いなくなったときは荒れそうだった。 そんな弱り果てた俺の心を、お兄さんは受け止めてくれた。 「…大丈夫だからな」 「はい…」 それからあゆみが墓場に眠って、俺は毎日会いに来ていた。 だけどそれも間違いなんだと分かって、1年に3度来る様になっていた。 「あゆみ…俺はあゆかを産んでくれてよかったと思う」 俺1人だったら、今頃ホストの仕事も続けれなかったから。