「…そら…。私のこと…忘れないで…」 かろうじて声が出た。 そらが私の手に力をこめた。 「ぜってぇ、忘れない!あゆみ…辛かったよな。痛いよな…。 今は泣かないから…。 最期に笑顔見せてくれ…」 そら…。 本当に好き。 好きって言葉だけじゃ伝えれない。 私の子供が生きているなら。 貴方に託そう。 そらを、お父さんを。幸せにしてあげて…。 私はずっと見守っているから―…。