用意された入院用ベッドに寝転がる。
1人ぼっちの部屋。
いつだって寝転んだら、そらが隣にいて。
それだけで幸せだったのに。
今じゃこんなにも胸がぽっかりと空いている。
「…皆に会いたかったなぁ」
ゆっくりと目を閉じていく。
睡魔が訪れて、お腹をさするように眠った。
(…私はいつ死ぬんだろうか)
身体はほとんど、限界に近いはず。
赤ちゃんだって生きているか。
「…」
お腹が少しだけ動いた。
私の中で、まだ生きているんだと。そう分かって涙が溢れていった。
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