「ありがと…」




病院に着くと、そらが急いで私を抱きかかえた。

そのまま病室へ。




「香奈枝さん…」


「あゆみちゃん、久しいわね」

「あのっ…あゆみをよろしくお願いしますっ!」



そらが私をベッドに下ろすと、頭を下げた。



「大丈夫よ。彼女はまだ生きているわ。だから可能性を探しましょう」

「はい…」



「あゆみちゃんは、ここで待機していて。

彼に貴方の病状を詳しく教えるから」


「分かりました」