「あゆみ。ここは寒い。中に戻ろう」 「分かった」 空を見上げれば、どこまでも果てしなくて。 私も空の一部になれるのかも知れない。 もしなれたら、私がいなくなっても皆を見守れるのにね…。 「あゆみー。寂しかった」 そらが疲れきった顔をしていた。 「女子相手はうざいだろ?」 「藍…言い過ぎ。ほら女子見てるだろ?」 「いーし。別に。女なんて興味ない」 「うわ。結婚できないぞ?」 「俺にはあゆみがいるし」