そらの元まで歩むと。 藍の手が離れた。 「頑張れよ」 小さく言って微笑んでいた。 藍が席に戻ったのを確認して、結婚式が開始した。 静かに声がする。 「お互いの愛を誓い合いますか?」 「はい…!」 私達はしっかりと手を取り合った。 息苦しくない。 何だろう。 この幸福に包まれた気持ちは。