なのに自分がこの場所にいる。

それが本当なのか、夢なのか。


今ですら分からない。





「…!」


一瞬だけどお腹が動いた。



「あゆみ?」

「赤ちゃんの足が、私のお腹を蹴った…」

「…赤ん坊にも祝福されてんだよ」



そういって扉が開かれる。

盛大な拍手と、緊張のある空気。



目の先にはそらがいて。

窓から差し込む光が眩しく感じた。



ゆっくりと歩みを進めていく。