トイレで吐き気を抑えて、出ると。


そらが心配げに見ていた。



「ほら。水」

「うん…」


そらの飲みかけらしく、ふたが開いていた。



「…なぁ。あゆみ、俺怖いんだよ…」

泣きそうな顔をするそら。


私だって、そんな顔をするそらを見たら辛いよ…。




「あゆみ…本当に好きなんだよ……」


「分かってるんだよ…」



安心させるようにキスをした。



「そら…好きだよ…」