藍が呟いて、お兄ちゃんが苦笑い。



「いただきまーす」


口に運ぶとやっぱり美味しい。


ほかほかと湯気がたっていて、ビーフシチューがよりいっそう美味しそうに見える。


そんな時、そらが帰ってきた。



時計を見れば、5時過ぎだった。



「あゆみー、ただいまー」


「お邪魔してるぜ」



「お。藍とお兄さん」



スプーンを置いて、そらの元に駆け寄る。


鞄と制服を受け取ると、ハンガーにかける。これもそらに教わったことだ。



「なぁーんか、新婚みたいだな」