お兄ちゃんが少し、呆れ顔になっていた。 「どしたの…??」 「あゆみ、最近眠りが深いんだな。すぐにねちまうから…」 「そうかな…」 妊娠したてのときって、確かに眠気が凄いみたい。 それに生理も来ないし…。 色々不安になる。 「そんな顔すんな。ほら、夜ご飯はビーフシチューと柔らかいパンだよ」 「わ。美味しそう」 「俺と藍で作った」 お兄ちゃんが自慢げに微笑んだ。 「お兄さん…途中で塩と胡椒間違えそうになってたのに…」