そらの声とともに、眠りに落ちた。 夢をまた見た。 真っ暗な世界にただ1人。 辺りを見渡しても、誰もいない。 「……お母さん」 声がして振り返ると、小さな女の子がいた。 俯いて顔がよく見えない。 「あたしを産んでね」 その言葉だけを聞いて、一瞬で分かった。 あぁ。 この子が今、お腹の中にいるんだと。 「分かった」