「まだ…数日経ったくらいね。 なら下ろせるわ。今なら」 「下ろす…??」 「えぇ。病があるじゃない。貴方には」 私の指先が震えた。 このお腹に宿った命を、捨てるってこと…?? 「イヤです…」 「え?」 「私の赤ちゃん、せっかく宿ったんです。 自分の命を変えるくらいなら、全然構いません。 赤ちゃんが産まれるまで、私は死にません」 「…花伊さん…」