「…うん」 病院に入って、藍といったん離れた。 「…キミは病を患っているね??」 「はい…」 「どれ?」 お腹のところに、耳の近づけている医者。 相手が女の人でよかった…。 「…余命宣告されているのに……。愛する人と1夜を過ごしました」 その意味を伝えるかのように。 私はゆっくりと息を吐き捨てる。 「……ここに寝転んで。赤ん坊の様子見せるわよ」 「はい…」 モニターに映ったのは、紛れも無い私のお腹の中。