そらの傍を離れて、トイレの鏡前に立つ。


吐きそうになっては口を水で流す。



「…っ。はぁ…」



背中をさすってくれる感触があった。


鏡に映ったのは藍だった。



「具合悪いのか…??」


「皆には……言わないで」


「分かった。でも俺だけには言って欲しい。何かあるのか?」




この吐き気と、苦しいくらいのお腹の痛み。



「…お腹痛いの…」



吐きそうになるのを抑えて言うと、


「まさか……子供が腹ン中に…??」