「…あゆみはもう、死んじゃうのは分かってる。


だけどそれはあたし達には……」


「おい。お前さ関係ないとか言いたいワケ?」


「そうじゃないけど…」




2人の口論は、30分しても続いた。


驚くことに周りは誰も起きていない。




「…あゆみが不幸じゃないか。俺等が目の前で幸せそうにするなんて。

俺には出来ない。


そらさえあゆみと幸せになればいいんだよ」


「何それ…。あゆみの方が大事って言ってるもんじゃない」



私のせいで、皆の心がばらばらになっていく気がした。






そして明け方を迎えるまで私は眠れずにいた。