「…私も」


目を閉じれば、温かい感覚。

唇に触れるそらの体温。



それを感じつつ、眠りに着いた。



「…さむ」



私が目を覚ますと、まだ深夜の2時だった。

辺りを見ると、大地と夕美がいない。



「…お散歩かな」


するとドアの向こうから声がした。



(帰ってきたかな…)


身動きはそらにがっちりと掴まれ、動けないんだけど。

もそもそとしつつ、毛布にもぐった。



「ねぇ。大地、どうして?」

「うるせーな…。だってさ、あゆみが…」