どうしてこんなにも、布団があるのかだ。 大理石とか生で見ると迫力がある。 家中に飾られた絵画。 「わ…」 私が見つけたのは、1枚の写真だった。 「綺麗な空…」 それは雨がやんだ後の写真だった。 澄み渡る青色に、一直線に広がる虹。 「…それ綺麗だろう?」 振り返ると雅が哀しげに見つめていた。 「この写真…、忘れも出来ないんだ。俺が…愛したものだったから」 「…そうなんですか」 深入りできない、境界線を感じていた。