「何で笑うんだよー」

「いひゃい…」


頬をつねられて、じんじんする。


「お父さんのようだけど、頼れる同い年の人でもあるの。


大事な人に代わりはないから」


「そか」

「藍っ!たい焼きあるっ」

「食い意地だけはすげぇんだな…」

「ほらっ、半分コ!」

「はいはい」


私が財布からお金を出そうとすると。


「駄目、こういうの俺が払う」

「ありがと」


珍しいコーヒー味にした。



1口頬張って、案外美味しかった。