朝になると、そらの腕が私の腰に巻きついていた。

昨日ずっと抱きしめていてくれたんだ…。



「…あゆみ」



寝言のように呟いて、涙を流していた。

そらが泣くのは、何回見ただろうか。



私はたまに夜、むせてしまうのだ。

それでそらを起こしてしまう。


朝までそらは寝ようとしない。

だから私はよりいっそう、申し訳ないなって思う。



「そら、今6時だよ。支度してご飯食べよ」

「…ん。おはよーのちゅーして…」

「もー…」


朝は甘えん坊で本当に、困っちゃう人だ。


だけどそれがたまらなく、嬉しく感じてしまう。