哀しい言葉ばかり聞こえる。

やっぱり後悔しているのは、自分の親なんだ。


ずっと私達を放置したこと。

今謝罪をしてくれているんだ。


それだけで、もう十分だった。


「…大丈夫だよ。私を産んでくれたおかげで愛する人と出会えた」

「…あゆみ」


「私に生き方を教えてくれたのが、きっとお母さん達のおかげなんだと思う。

それでお兄ちゃんに伝わって私にも来た。


本当にありがとう。

また天国でゆっくりと話そう」


「そうね…哀しいけれども、もうすぐ会えるのよね。

待っているわ、あゆみ」


「うん…」


「じゃあ今はさよならだ」

「バイバイ…」


軽く手を振ったのと同時に、夢から覚めた。