「…俺等は幾度なく反対された。

それは俺が長男で、家を離れることに反対されていたからだ。

そして話は長く続いて、1ヶ月。


預ける親戚といっても、

俺等にとっては、学生時代の友達夫婦なんだよ…。

結構気性の荒い友人だったけど、

他に預けれるとこがなかったんだ…」



お父さんと思われる声が、悲痛に聞こえる。


「…そうだったんだ…」


「だから小さいお前達を預けて、不幸に遭うに違いないって分かっていたんだ…。


1ヵ月後、俺等は事故にあった。


そしてまだ23歳だった俺と、22歳の陽菜が交通事故に遭った」



陽菜…、それがお母さんの名前…?


「だけど、哀しいことにお前も死期が近いんだな…」