―藍Story―



「…あの」


俺等の前に医者が現れた。

「あゆみはっ」


俺が言うと、お兄さんも真剣な眼差しだった。


「…それが」



その言葉を聞いた後、俺とお兄さんは1言も喋れなかった。


「あゆみが…??」




そしてすぐにショックを受けた。



「打ち所が悪くて…」


医者も言いづらそうに俯く。


俺等が何も言えなくなるのを分かっていただろう。



「彼女は…」