するとあゆみの手が俺の手のひらに触れる。

そっと視線を下に向けると。


弱々しく笑っていた。


俺はあゆみの横に座り込む。

先生達は救急車を呼び始め、女子生徒を連れて行く。


「…あゆみ。お前は死ぬな…お願いだから」


「……大丈夫。ただ…凄く頭…痛くて…」



あゆみの手が俺の頬に触れ、


「好き……て感情…が…」

「え?」

「よく…分かった…」

「あゆみ…」

「…嫉妬……ってこんなん…なんだね」



あゆみの頬に涙が零れ落ちる。

俺はただ何かを失いそうな恐怖で、涙があふれてきた。 


「駄目だ、あゆみ…!」

「凄く…眠い…」