窪野さんの腕に、その人が手で触れる。 (…何この気持ち) 周りがスローモーションに見える。 その人は私を見た。 「…へぇ。可愛い子ね」 だけど私を見つめる視線が凄く怖かった。 そして昼休み。 相変わらず窪野さんにべったりだった。 彼女は、柊 桃乃さん。 モデルで大人気。 他のクラスの人が見に来たり、後輩先輩が来たりする。 窪野さんは呆れ顔で喋っていた。 「あ、あゆみさん…」 呼ばれて振り返ると、見知らぬ女子がいた。