私は寝室に行くと、藍がそっと、

「…1人で眠れんのか?」


「なぁーに…??藍が無理なんじゃないの。ほら」


睡魔が瞼を重くする。

誰かがいない布団っていうのは、凄く寂しい。
そうだよね?

窪野さん、

でも私馬鹿だったのかな。


「…しゃーねぇなぁ」



藍がそっと布団に入ってきて、抱きしめてきた。


「…もし、だけど。お前以外の女とそらがこうやって、一緒の布団に寝てたらどう思うんだよ…??


って。寝てるし…、まぁいいか」



藍のぬくもりは、本当に温かい。

落ち着く香りもした。



夢の中で、お兄ちゃんがいた。

怪訝そうな顔を少しだけしている。