雅兄が呆れながら言った。

「そうだよ!雅兄さんは疲れてんだから」
「それは先輩が原因じゃ…?」
「ふふ…今なんて言ったかなぁ……?」

黒い笑みを浮かべて彼を見る。

「何も言ってません……」
「なら良いんだけどぉ~♪」
「……勇斗…煩い」
「酷いよ!春っち!!」

無気力な猫の彼は家式春花でクールでもある。
僕はその性格は少し苦手だけどね。

「……寝れないから」

「もぉ~!今は寝ないでよぉ~!
せっかく『青』に関係する依頼が来てるんだからさ♪」

ニヤッと笑うと皆も微かだが不敵に笑う。

「今回は誰と誰を行かすんだ?…勿論,俺はやるからな」

そうやって言う,俺様な彼はどこか機嫌が良い。
僕は,少し呆れる。

「あーはいはい,分かってるよぉ~…あとは…」

「彼を行かせない?」

微笑みながらそう言う雅兄は楽しそうだ。

「…は?こいつを依頼に?」
「……無理……ぐぅ……」
「春っち寝ないで!お願いだから!!」

僕は春っちを起こそうと身体を揺する。