奈央side

四月の中頃ー…

「はぁ…」

もぉ溜息しか出て来無いよ〜。
休み時間になれば私を探しにきたり,追いかけて来たりされる。
…特に男共だけど。
告白とか,そんな甘いのんじゃ無いんだよ。
弟子にしてくれってばっかり言うんだよ!?。
昼休みに桜の木の根元に座ろうと思うと妖の気配がした。
警戒して近寄ると兎の耳が付いている可愛い男の子。
私と同じ位の子かな?。
そう考えていると

「ん……?」

起きてしまった。
目を擦りながら,まだ寝ぼけている頭を起こしていた。

「君は…何年なのぉ…?」
「え?」
「あ,一年生かぁ…僕は二年生だから君の一つ上だから先輩だねぇ~!」
「え,あ,はぁ」
「僕はね~成宮勇斗って言うの!よろしくねぇ〜」