大好き以上になった場合



「くっ、いっ、痛い………。」

「わ、悪い。」


反射的に言葉が出た。

寧ろ俺は悪くない。正当防衛だ。

芽衣はずっとお腹を支えたまま苦しがっている。


「芽衣、ほんとにごめっ。」

「奏ちゃん、私の事嫌いなんだ?私なんか、やっぱり死ねば良かったんだ!!」


保健室中に響きわたる。

ここが誰も居なくて良かったと思ったが、この状態の芽衣を見捨てて逃げられない。


「わ、わかった。もう、ミサとは話さない。これで満足か?」

「…………携帯、電話帳から消して。そして見せて。」

「解った。」


異常だ。
解ってたが、ここまで行くと恐怖しかない。

俺は恋なのか恐怖なのか分からなくなってきた。

電話帳からミサを消したが、後で連絡先を聞いておこう。

ミサのアドレスを消した事を芽衣に見せた。


「これで満足か?」

「……………うん。ご、ごめんね、奏ちゃん。私取り乱しちゃって……。」