【短編】箱の中身は彼女でした。





それに驚きすぎて思わず尻餅をついた俺は、目をパチクリさせながら、

飛び出してきた人らしきものを見上げる。




「………は、おま、なんで…」


「えっへへ、びっくりしたー?」




そこには、満足そうに満面の笑みを浮かべた


俺の自慢である、彼女がいた。



……『変人』の。




「……な、なななな…」


「あきー? おーい…」




驚きのあまり、なしか出てこない俺に

箱から出てきた彼女は、俺の目の前で手のひらをヒラヒラとさせる。




……え、は?

今、何が起こった?



宅配便が届いて、やたら威圧なオーラ放ってるから気になって開けたら、

……コイツが飛び出した?



ダメだ。考えても仕方ねぇから、一つずつ問い詰めよう。




俺は目の前で不思議そうに首を傾げる彼女の手を取り、

ソファーの上に座らせると、その前にしゃがんだ。