そんな土方の声をよそに零は手に取ったそれに目をやる
「土方さんうるさいですよ…って!!
ひひひひっ土方さん!これって…!!」
それを目にした途端、零は目を丸くしながら土方の元へ駆け寄る。
「句集ですよね!」
「…あぁ、そうだよ!
悪かったか!俺が句集なんか書いて!!」
そう、それは句集
土方が趣味で書き綴った句をまとめた本だった。
土方は不機嫌そうにそっぽを向きながら零から句集を取り上げる
「あぁぁぁ!」
奇声を上げながら頬を膨らませながら不貞腐れる零を横目に土方がそそくさと句集を懐に隠した。
「…とにかくだ!
あんまりこの部屋のもんを勝手に触るんじゃねぇ
大事な書類だってあるんだからな」
「はいはい、分かりましたよっと…っいで!!」
不機嫌そうに零は返事をする
それが気に食わなかったのか土方は零のおデコにチョップを食らわせた。
「なんだよその返事は
お前の時代ではそんな返事すんのが普通なのか?」
「はい。」
「…」
その返事に土方が目を細める
「あ!間違えました!
そんな返事はしません、ダメです
ごめんなさい。」
「なら最初からするな」
「はい。」
最初から合わないこの2人
この先やっていけるのでしょうか…
