「はぁ・・・。」 そんなやり取りをしていると どこからかため息が聞こえてきた。 「俺は付き合ってられないから 部屋に戻る。」 「えー、はじめくん戻っちゃうの!?」 襖に手をかけ出ていこうとするその男に藤堂が言うと、男は少しだけ視線を向けると出て行ってしまった。 「あいつのことは気にするな ”斎藤 一”って言うんだけど悪い奴じゃないんだ・・・。」 二人がポカーンとしていると 原田が教えてくれた。 どうやら”斎藤 一”という男は 無口で気難しい男らしい