純愛恋桜




「な・・・・っ!」

「・・・・・ぶっ・・はっはははははっ !!!」



零の放った
「豊玉」という言葉に


先程まで余裕をぶっこいていた
副長の顔は一気に青ざめ

"総司"と呼ばれて居た青年が
吹き出した。


青ざめ肩をフルフルと震わす副長をよそに

"総司"という青年は腹を抱えて笑いながら
零のところへ歩み寄り



笑いすぎて涙目になった目をこすりながら言う




「貴女、最高ですよ!
こんな面白いことを言ってくれる人
初めてみました。


あっ!
私の名は『沖田 総司』です

これから、とりあえず未来が証明できるまで
よろしくお願いしますね」


ニコリと笑う
この爽やかな青年こそが

あの”沖田 総司”

憧れの新選組が目の前にいることに
零は胸の高鳴りを抑えられずにいた。