学校生活についての長ったらしい説明の朝会が終わり、南海とトイレから出たときだった。



「あっ!さっきの人だ!隣のクラスだったんだ!ラッキー!♡」



何がラッキーなのかよくわからなかったが、なぜかしばらくその男子のことを2人で見ていた。



男子は、隣にいるチャラそうな男子と会話をしていた…というかチャラ男の方が一報的に話しているようで、男子はただぼーっと聞き流しているように見えた。


よく見たら確かにカッコイイのかもしれない。
180はある長身で、明らかに周りの男子とは違った顔つきで、何かオーラも感じられる。のは気のせいだろうが。


でもやはり、チャラ男との温度差が半端無かった。
なんか、チャラ男が可愛そうに見えたが当のチャラ男は飽きもせず、ペラペラと口を動かしていたが、なぜか笑顔が耐えなかった。本人は満足しているようだ。
なんか………わt

「フフッ、なんか麻衣に似てるね、あのイケメンさん。」


「え、どこが…?」


「あの顔とか態度とか、麻衣にそっくりだなって、麻衣って私が一生懸命喋ってるのにいっつもスルーなんだもん、頷きもしないしさー、フフッ、だからなんか似てるなぁーって、」


「……そう…なのかな…。」


「うん!似た物同士だね!」


「似た物…同士…。」



私は次の授業のチャイムが鳴るまでその男子を見ていた。