思い出した。
櫻井は確か、この高校全女子生徒憧れの存在...。
つまり、こいつらは私と櫻井が一緒にいることに驚いているわけか!!


しまった!!うかつだった!!
きっと後で質問攻めされる...泣



なんとか誤魔化さなくては!!
私と櫻井はなんの関係もないことを証明しなくては!!


私はとりあえず、櫻井と隣で歩くのを辞めようと少し早歩きで距離をとろうとした。


しかし...


ガシッ


「!?」

『えっ!?』←女子たち



「ちょっと、どこいくの若葉。」


「なっ!!」


『えぇっ!?』


貴様ぁぁぁっ!!この状況で名前呼ぶか普通!!!!
あぁ、周りが騒がしくなってる...泣


『ねぇ!!今裕太様あの人のこと名前で呼ばなかった!?』←女子A

『まさかー!!確かにあの人可愛いけど...だって今まで一度も女子のこと名前で呼ばなかったのよ?空耳じゃ...』←女子B