生嶋さんはあたふたとして、何故かぼくをちらりと見た後、小さく叫んだ。
「シナモンで!」
女性スタッフはおずおずと小さく頭を下げて言った。
「申し訳ございません。こちらのワゴンではシナモンを取り扱ってないんですよ……。シナモンでしたらアニマルコースターの近くのワゴンで販売しておりますが……」
「えぇっ!?」
どうされます、と生嶋さんの顔を覗きこんだ女性スタッフは少しびっくりしたような表情を浮かべた。
みるみるうちに彼女の顔が赤に侵食されていく。
慌ててマップを確認すると、アニマルコースターというのはよりにもよってここから一番遠い場所にあった。
そのことを彼女に言うと、
「ここには何味のチョロスがあるの……」
と、ひっそりぼくに囁(ササヤ)いた。
さっき見ていた黒板の看板はこの位置からでは見えず、キョロキョロと見回すと、ワゴンの中の上の方に手書きのメニューが書かれていた。
なんだ、ここにあったじゃないか。
「ここには苺とチョコがあるみたいだけど……」
「じゃ、じゃあ苺で!」
「――――あ、もう一本追加でお願いします」
「シナモンで!」
女性スタッフはおずおずと小さく頭を下げて言った。
「申し訳ございません。こちらのワゴンではシナモンを取り扱ってないんですよ……。シナモンでしたらアニマルコースターの近くのワゴンで販売しておりますが……」
「えぇっ!?」
どうされます、と生嶋さんの顔を覗きこんだ女性スタッフは少しびっくりしたような表情を浮かべた。
みるみるうちに彼女の顔が赤に侵食されていく。
慌ててマップを確認すると、アニマルコースターというのはよりにもよってここから一番遠い場所にあった。
そのことを彼女に言うと、
「ここには何味のチョロスがあるの……」
と、ひっそりぼくに囁(ササヤ)いた。
さっき見ていた黒板の看板はこの位置からでは見えず、キョロキョロと見回すと、ワゴンの中の上の方に手書きのメニューが書かれていた。
なんだ、ここにあったじゃないか。
「ここには苺とチョコがあるみたいだけど……」
「じゃ、じゃあ苺で!」
「――――あ、もう一本追加でお願いします」


