あいつはいつも自信に満ち溢れてて堂々としてて、見習わなきゃいけない箇所はいくつもある。
だからこそ俺は今までの過ちを繰り返さないように高校では外見も内面もスキルを高くして、莉緒とは離れた生活をしようとしてた。
それなのにあいつは偏差値が平均以下の俺と同じ高校に入学しやがった。
『待て待て。全国模試の結果何位だったっけ?
きみが行く高校じゃないよ?』
当時ハマっていた漫画のキャラクターみたいな口調になったことは置いておいて。俺が莉緒の親だったら絶対反対してたし絶対泣いてるレベル。
『高校なんて別にどこでもいいし。ってか喋り方うざすぎ。それじゃ友達ひとりもできねーぞ』
『は、は?できるし』
もう内気で内向的だった自分は卒業した。最初の自己紹介さえ失敗しなければなんとかなる……はず。
『玲汰はダメだからな。私がいないと』
それがあいつの口癖なのか、わざと俺を逆撫でしてるのかは分からない。だけど決まってあいつはこの言葉を口にした。



