「は?てめえしつこいんだよ」
しかもすげーキツいこと言われてるし。
「俺そういう強い女の子大好き!超タイプ」
「キモいから」
「そんなこと言わないでさー」
「触るな!離せ!」
無理やり先輩がその子の腕を掴んだ。
ずっと先輩の背中で顔が見えなかったけど、ようやくその女子生徒の顔が見えた。
「……って、莉緒!?」
思わず声を出してしまった。
口が悪い女子だな、あいつみたいだなとは思ってたんだ。
しかも莉緒の右手は振りかざした状態で止まっていて、俺が声をかけなかったら絶対に先輩を殴ってた。
「あ?誰だよお前」
先輩の視線が俺へと向いた。
助けてほしくて杉野を見たけど、冷静に首を横に振られてそりゃそうだ。
だって俺たちは争い事から最も遠いキャラにいるし。



