きっと幼なじみで俺は莉緒の後尻ばかりをついて回っていたから、莉緒も私が守らなきゃって責任感があったんだと思う。
そして保育園を卒園して小学校に行っても俺はいじめられて、莉緒はどんどん強くなっていった。
女に守られてる男なんて他人から見れば本当に最低だと思われそうだけど、冗談抜きで莉緒は強くて逞しい。
空手と合気道を習っていたせいかあいつが負けたところを見たことがない。
だから『玲汰のバックには莉緒がいるから手を出さないほうがいい』なんて噂も流れて、一時期は莉緒の舎弟とあだ名が付いていたほど。
だけどそれじゃダメだと考えて、とりあえず外見だけでも弱いヤツに見られないようにしようって小学3年生から毎日牛乳を1.5リットル飲んだ。
吐いた日もあったけど、それでも身長はでかくなって小学校を卒業した時にはすでに170センチ近くあった。
そのおかげで第一印象でなめられることはなくなった。
だけど外見は変わっても中身はちっとも変わってなくて、中学1年の夏までクラスメイトとひと言も会話をしなかった。



