シャワー室に向かいながら、途中で一ノ瀬に出くわせてしまった。


私は、思わず目を逸らし、ぷいっと横を向いてしまった。


黒のスーツをバッチリと着こなした一ノ瀬はすごくかっこよく見えてしまって、でもそれがなんだかいけないことのように思ってしまって…。


でも、一ノ瀬は何も言わずに微笑んで挨拶をして去っていった。